IT企業の年頭所感

大事にすべきこと・変えるべきことを見極める--ISID・名和社長

ZDNET Japan Staff

2021-01-08 07:30

 2021年に向けたIT企業のトップメッセージや年頭所感を紹介する。

電通国際情報サービス(ISID) 代表取締役社長 名和亮一氏
(新年仕事始式あいさつの要旨より)

 2020年は、誰も想像できなかった変化が突然訪れた年でした。社会も経済も、私たちの日常も大きく変わりました。当社グループにおいても、感染防止策の徹底や、テレワークを原則とする勤務形態への移行など、多くの対策を講じました。そのような環境変化にも負けず、社員の皆さんが積極果敢にチャレンジをした結果、2020年度の業績はこれまでのところ堅調に推移しています。皆さんのチャレンジ精神に改めて敬意を表すとともに、心から感謝します。

 2021年は、当社グループにとって中期経営計画の最終年度です。業績は、定量目標である売上高1100億円、営業利益110億円に向けて順調に進捗しており、定性面でも、スローガンとして掲げた「X Innovation(クロスイノベーション)」が想像以上に浸透している手応えがあります。実際、事業セグメントを超えた案件やお客さまと協業する案件がどんどん生み出されています。今後もより広い視野を持ち、ISIDグループ内だけでなく、電通グループやパートナーとも大いに連携して、より付加価値の高いサービスの提供を目指していきましょう。

 そのための施策として、2021年は組織と体制の変更を行いました。組織面では、DX(デジタルトランスフォーメーション)事業をさらに強化するため、SIを展開するエンタープライズIT事業部をコミュニケーションITセグメントへ移管しました。体制面では、経営メンバーの若返りを図りました。いずれも、環境変化にスピード感を持って対応していくための決断です。

 2020年7月に発足させた2つの全社プロジェクトも、引き続き加速させていきます。1つ目の長期事業戦略策定プロジェクトは、2030年にありたい姿の具体化と、そこに至る戦略を検討するプロジェクトです。2021年は次の中期経営計画を策定する年でもあり、そのためのインプットとなるよう、引き続き取り組んで参ります。2つ目のワークトランスフォーメーションプロジェクトは、ISIDグループの長期成長を目指すための新しい働き方を考えるプロジェクトです。在宅勤務制度のさらなる整備や電子契約の導入などの施策が既に幾つも始まっており、変化を恐れず前進する風土になってきたと感じます。この活動もさらに加速させて取り組みます。

 2年前に社長に就任した際、「変容と幹(かん)」という言葉を伝えました。大事にすべき幹は維持しつつ、変えていくべきものはどんどん変えていこうというメッセージです。今後も不透明な事業環境は続き、世の中の変化もますます激しくなっていくと思います。2021年も、大事にすべきこと・変えるべきことをしっかりと見極め、変容を恐れず、ISIDグループとして、さらなる成長を実現しましょう。

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