2021年に向けたIT企業のトップメッセージや年頭所感を紹介する。
Imperva Japan Area Vice President(代表取締役社長) Lorne Fetzek氏
2021年の年頭に当たり、謹んで新年のごあいさつを申し上げます。
2020年は新型コロナウィルスの感染拡大でリモートワークの普及が加速し、企業においてセキュリティが大きく注目される年となりました。しかし、サイバー犯罪者は抗うかのように技術を進化させ、IT環境が複雑化する中、そこに生まれた脆弱性を突く新しい攻撃を生み出しています。
お客さまの重要な情報資産を守るため、当社では「データとそこに至る全てのパスを保護する」ことをミッションに掲げています。2020年1月には、世界的なソフトウェア企業出身で、プロフェッショナルサービスの運営において豊富な経験を持つPam MurphyをCEO(最高経営責任者)として迎え入れました。それに伴い、最高顧客責任者にNanhi Singhを、最高収益責任者にPaul J. Loftusを任命するなど、お客さまのニーズに絶え間なくお応えできるよう、継続的に組織体制の改善を図っています。
また、製品群の拡張にも力を入れており、2020年2月には高度なボット保護ソリューションである「Advanced Bot Protection」をクラウドセキュリティプラットフォームに統合したほか、8月にはクラウド上の動的なアプリケーションを保護する「Imperva RASP」の販売を国内でも開始しました。また、DX(デジタル変革)化が進む中でオンプレミスやクラウドを問わず、データベースの保護にも力を入れており、DBaaS(Database as a Service)のコンプライアンスを担保する「Cloud Data Security」の提供に加え、10月にはデータベースセキュリティのリーダーであるjSonarを買収しています。
こうした製品ポートフォリオの補完により、日本でも戦略的に市場を拡大させてまいりました。パートナーの皆さまのご尽力もあり、EC(電子商取引)業界やファイナンシャルサービス業界などを中心に新しいお客さまに導入いただくことができました。2021年も、全方位外交的にどの業界にも注力をさせて行きたいと考えておりますが、コロナ禍の折に需要が増えている金融業界、FMCG(日用消費財)業界、MSSP(マネージドセキュリティサービスプロバイダー)/テレコム業界、製造業に重きを置き、アプリケーションセキュリティとデータセキュリティの二本柱で営業活動を続けていく所存です。
本年も、Impervaをどうぞよろしくお願い申し上げます。