千葉県野田市(職員数1054人)は、災害時に活用する情報共有ツール「BCPortal」、安否確認ツール「エマージェンシーコール」を2020年8月から活用。セキュリティを担保しながら情報共有しているという。1月12日提供するインフォコム(渋谷区)が発表した。
世帯数約7万、人口約15万の野田市は2019年10月の台風19号で初めて避難勧告を発令。部署間での電話連絡や避難所との無線機連絡は、時間や工数がかかる、つながりにくい、聞こえにくいなど、想定仕切れない課題が多かったという。即座に把握、周知できる安否確認システムが必要と認識したとしている。
質問項目を自由に作成、入力情報を集計できる拠点情報登録機能を活用。クリックするだけで集計でき、集計業務に人を割く必要がなくなったという。
電話連絡から切り替え、スマートフォンなどからも連絡できる(出展:インフォコム)
情報伝達には掲示板と合わせて、SNSのタイムラインを活用。対応状況の返答などもでき、対応漏れがなくなったという。
時系列に表示するクロノロジー形式で表示、共有(出展:インフォコム)
BCPortalとエマージェンシーコールはIDとパスワードを連携できるため、セキュリティを担保した上でBCPortalから直接エマージェンシーコールで安否回答できるとしている。
安否の回答、集計状況を確認できるエマージェンシーコール(出展:インフォコム)
BCPortalの利用料は、掲示板や防災情報表示などができる基本部が税別月額利用料3万円から、別途初期費用が20万円。メールやグループトーク、タイムラインなどはオプションで提供する。
エマージェンシーコールは100人までの場合、月額4万円から。初期費用は20万円。