Adobeが「Flash」コンテンツのブロックを開始し、「Flash Player」のアンインストールを促す警告を表示するようになった。
1990年代から2000年代初頭にかけて繁栄し、「iPad」が登場してから2010年代を何とか乗り切ったFlashとFlash Playerのサポートが正式に終了した。2020年12月にFlashの最後のアップデートをリリースした際に、AdobeはFlashコンテンツの実行のブロックを米国時間2021年1月12日から開始するとしていた。
最終アップデートの数カ月前に、AdobeはFlashがブラウザーのプラグイン内で実行されないようにするコードを追加している。つまり、この最終アップデートをインストールしなくても、Flashコンテンツは機能しなくなる。
まだFlashコンテンツを使用している世界のウェブサイトの約2%で警告が表示される。Appleの共同創業者Steve Jobs氏が、FlashはiPadと「iPhone」に適さないと2010年に宣言した頃、Flashは世界のウェブサイトの約3分の1で使用されていた。
AdobeはFlash Playerのサポート終了ページで、「Adobeは2021年1月12日以降、Flash PlayerでのFlashコンテンツの実行をブロックする。システムを保護するため、Flash Playerを直ちにアンインストールすることを全てのユーザーに強く推奨する」としている。AdobeがFlashのアンインストールをユーザーに促しているのは、Flash Playerのアップデートやセキュリティパッチが今後提供されなくなるためだ。
Microsoftは全てのバージョンの「Windows 10」を対象に、「Adobe Flash Playerを削除するための更新プログラム」を2021年初頭にリリースする予定だ。このアップデートは2020年10月から「Windows Update Catalog」で任意の更新プログラムとして提供されているが、数カ月以内に「Windows Update」と「WSUS」を通して、より広範なリリースが開始される。この更新プログラムにより、「Windows」デバイスのコンポーネントとしてのAdobe Flash Playerが恒久的に削除される。
Microsoftは、この更新プログラムがWindows UpdateおよびWSUSを通してリリースされた数カ月後に、インストールの推奨を開始する予定だ。この更新プログラムはインストールするとアンインストールできない。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。