資生堂は、Technology Business Management(TBM)を実現するSaaS「Apptio」を導入した。これにより、ビジネス成長のためのIT戦略投資を合理的な判断で迅速に行っていく。
同社は、デジタル領域を含むテクノロジー投資を拡大しながら、その一方で構造改革やプロセス、システムの標準化をグローバルレベルで実施し、生産性の向上を目指している。
そうした背景の下、経営戦略と連動したグローバルレベルでの精緻なIT予算と実績の管理、およびServiceNow(ITBM及びITSM)との連携も含め、グループ全体におけるITプロジェクトや運用保守管理の標準化・統一化を推進している。
TBMは2007年にApptioの創業者であるSunny Gupta氏が提唱したメソドロジー。ITリソースから事業部門のニーズまでを統合的にマネジメントする手法で、テクノロジーの経営資源(ヒト・モノ・カネ)と投資ニーズを統合的にマネジメントし、ITの価値最大化を実践するものになる。
今後はApptioでのIT予算策定、実績管理・分析を前提とした管理プロセスに変更し、IT予算全体におけるベースライン(システム保守・運用費)を明確化していく。
ベースラインを前提にIT戦略投資計画を策定するとともにIT領域の一連の予実管理プロセスの再構築を行い、管理精度の向上を図っていく。