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ニッセイ情報テクノロジーとNTTデータが「仮想GPU」を活用する理由 - (page 2)

阿久津良和

2021-03-29 06:45

 刷新したVDI環境について伊丹氏は、「動画コンテンツをサイトにアップし、プロジェクト単位の研修や社内ウェビナー開催が可能。社員向けに(在宅勤務時の肩こりをほぐすための)体操動画を掲載しているが、一番の視聴率を数えた。また、以前はテキストチャット止まりだった『Microsoft Teams』もテレワーク時の画面共有やオンライン会議実施が(社員から)好評だった」と成果を語る。

 2020年10月から約半年間で257件の動画を公開し、再生回数は約6000回。社員の8割がVDI環境を日常的に利用。Teamsの利用率も毎週増加しているという。今後の運用展望としては以下のように話した。

 「vGPUを生かしてVDI機能の拡張によるUX(ユーザー体験)の継続的強化や、開発者向けVDI環境を構築し、スマートワークの拡大を目指す。この事例を市場向けデスクトップサービスの提供を検討している」(伊丹氏)

NVIDIA T4搭載サーバーで数千人規模のVDI環境を整備

 以前からNTTデータは、仮想デスクトップを活用したデジタルワーク空間として「BizXaaS Office(BXO)」を提供してきた。BXOはゼロトラストネットワークの「BXO Managed Workspace Security(BMWS)」、導入から運用監視までを支援する「BXO Professional Consulting & Support(BPCS)」に加えて、VDI環境の「BXO Virtual Desktop Infrastructure(BVDI)」を用意する。

 その1つとして顧客に提供しているのがNVIDIA製vGPUを採用したメニューだ。BVDIは仮想PC型とサーバー共有型と2種類のサーバータイプを用意して、3D CADなど負荷の高いアプリケーションを利用するヘビーユーザー向けに対応している。

NTTデータ デジタルビジネスソリューション事業部 デジタルワークスペース統括部 部長 遠藤由則氏
NTTデータ デジタルビジネスソリューション事業部 デジタルワークスペース統括部 部長 遠藤由則氏

 だが、オンライン会議などvGPU需要の高まりに対応するため、NTTデータは2019年から深層学習などクラウド運用に適したGPU「NVIDIA T4」の採用を検討してきた。そこにコロナ禍という追い風も相まって2021年時点では社内向けサービス提供に至っている。

 NTTデータ デジタルビジネスソリューション事業部 デジタルワークスペース統括部 部長 遠藤由則氏は「NVIDIA T4を採用したことで従来より高性能かつ安価なvGPU搭載VDIのサービス提供を可能にした」ことを強調した。

BVDIの概要 BVDIの概要
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 2020年の緊急事態宣言を受けたNTTデータは、約6万人規模のテレワークを実施し、2021年1月時点では前述したvGPU搭載型VDIの社内提供を開始。現時点で社員の約93%におよぶ数千人規模の運用を実現している。現場からも「4K動画やVR(仮想現実)動画の再生がスムーズ」「オンライン会議が快適になった」「Microsoft 365 Appsの性能向上で生産性が高まった」という声が届いたという。

 遠藤氏は「ニューノーマル(新常態)時代は集約型ではなく、『働く場所の分散化』や『デバイスの多様化、クラウド利用』が加速するため、裏側のセキュリティや性能向上による生産性を認識しなければならない」と分析しつつ、各課題の解決とともに「お客さまの環境を踏まえて『あるべき姿』に対する議論を重ねて(BXOの)提供につなげていきたい」(遠藤氏)と展望を述べた。

NTTデータの課題と展望 NTTデータの課題と展望
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