Hewlett Packard Enterprise(HPE)は米国時間5月4日、「HPE GreenLake」上で提供する複数のストレージ関連サービスを発表した。同社は「エッジからクラウドまでのプラットフォームをアズアサービスとして提供する企業」、つまりクラウド運用モデルをオンプレミスおよびコロケーションされたストレージにもたらす企業を目指している。
提供:HPE
同社はさまざまなエンドポイントを網羅する上で、今回発表した「Data Services Cloud Console」によってあらゆるデータ運用を統括する単一のダッシュボードと、開発者向けの一枚岩のAPIを提供しようとしている。
同社はData Services Cloud Consoleについて、「さまざまなクラウドデータサービスをもたらせるよう設計されており、数万社の顧客が世界各地に数百万台規模でクラスター配備している機器群の原動力である『Aruba Central』の要となっている、セキュアでクラウドネイティブ、かつ実績あるテクノロジーに基づいている」と説明している。
また同社は「Data Ops Manager」も発表した。Data Ops Managerは、Data Services Cloud Consoleを通じてデータインフラを管理するとともに、インテントベースのプロビジョニングを提供する製品であり、これを利用することで1秒あたりの入出力(IOPS)やRAIDレベル、ブロックサイズを気にしなくても済むようになるという。
ハードウェア関連で同社は、「クラウドネイティブなデータインフラ」という旗印の下、「HPE Alletra」製品群を展開していく。ミッションクリティカルなアプリ向けの「HPE Alletra 9000」と、それ以外の用途に向けた「HPE Alletra 6000」という2種類のNVMe製品が発表された。これらはネットワークに接続/起動すると、クラウドから適切な設定を取得するよう設計されている。
同社は今後、クラウドからの「インビジブル(意識する必要のない)アップデート」機能をAlletra製品群に搭載する計画だ。
サポートに関して同社は、プレディクティブアナリティクス(予測分析)によって、レベル1とレベル2に分類される問題への対処が自動化され、顧客は必要になった段階でレベル3のサポートを受けることになるため、問題解決の時間が69%迅速化されると説明している。
「HPE Storage」担当ゼネラルマネージャーであるTom Black氏は、「顧客のデータが存在するあらゆる場所で、こういったエクスペリエンスを顧客にもたらすクラウド運用モデルを提供していく」と述べている。
「これは取り組むべき非常に重要なプロジェクトとなっており、クラウドネイティブで、ソフトウェア駆動、クラウドファーストというアプローチをさらに推し進めていくという、HPE最大のコアビジネスの1つにおける真の核心を象徴するものだ」(Black氏)
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。