日本ヒューレット・パッカード(HPE)は、保守サポートの在り方を再定義し、新たな定義に基づく保守サポートサービス「HPE Pointnext Tech Care」およびサポートポータルの「Digital Customer Experience (DCE)」を発表した。HPE ProLiant DLサーバー向けのHPE Pointnext Tech Careを4月5日から、HPE Primeraストレージ向けを5月に、その製品向けに7月から提供する。
再定義の内容は、これまでの「障害リスク軽減」や「迅速な障害復旧」にとどまらず、人工知能(AI)を含むデジタルによるサポートを提供することによって、ユーザー企業のIT部門の保守管理の業務負荷を軽減し、イノベーションへの注力促進を支援するものになる。
HPE Pointnext Tech Careでは、エキスパートへの迅速なアクセスが可能になるとし、複雑なプロセスが軽減されるという。HPEが提供するフォーラムを通じて、コミュニティーとの共有、ベストプラクティスの獲得、よくある質問への回答を得られる。また、HPEのエンジニアが開発した何百ものビデオや構成ガイドを集めたHPEのライブラリーを利用でき、多くの問題を迅速に自己解決できるとしている。
製品の操作・管理に関するエキスパートによる一般的なテクニカルアドバイスも受けられる。HPEのエキスパートは何千もの他のIT組織との関わりで蓄積したベストプラクティスをユーザー企業と共有し、課題解決やスキルギャップを補えるよう支援するという。エキスパートへの相談は、修復を目的とした内容に限定せず、ブレーンストーミングのための対話も可能。共通する課題への取り組みやベストプラクティスの知見を得ることができる。
DCEでは、AIベースの仮想エージェント、パーソナライズされたタスクアラート、デジタルケース作成・管理など、データ主導型の新しいカスタマーエクスペリエンスを提供するという。このエクスペリエンスは、ユーザーが利用しているHPE製品から送られてくるデータによって最適化され、ユーザーが迅速にアクションを起こせるようサポートする。また、契約や保証の管理を効率化でき、利用できるサービスやリソースに関する情報が迅速に得られるとうy。
その他には、HPE独自の拡張現実サポート「Visual Remote Guidance」を提供。オンサイトのスタッフがリモートのエキスパートと連携して、解決を早めることができる。