Microsoftが米国時間4月29日に更新した、Microsoft 365 Apps各プラットフォームに対する変更内容をまとめる。リリースノートによれば、バージョン2104(ビルド 13929.20296)に更新したWindowsデスクトップ版は、ExcelがWolfram Researchが提供する各種データの公式サポートを行った。
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本誌読者であれば「Mathematica(マスマティカ)」を開発したWolfram Researchと紹介した方が分かりやすいだろう。同社はMicrosoftと提携関係にあり、2009年にはBing.com経由で各種データベースの検索をサポートしている。
Excelは以前から株式や地理といったデータの引用を可能にしていたが、今回のバージョンからはWolfram Researchが提供する「解剖学」「動物」「科学」「都市」「場所」「医療」「映画」「食べ物」「地形」「人物」「植物」「宇宙」「大学」「ヨガ」といったデータ引用に対応した。
あらかじめ関連する単語をセルに入力し、引用するデータの種類を選択することでデータ挿入が可能になる。データはすべて英語だが、数値であれば多様なシーンで利用できるだろう。
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Microsoft Teamsはオンライン会議の内容や進行状況に合わせて、レイアウトを自動的に切り替える「Dynamic View(動的ビュー)」と、不在時にチャットメッセージを返信する機能を追加した。
Dynamic Viewはパブリックプレビュー機能(ユーザーアイコンをクリックすると現れるメニューから、「情報」→「パブリックプレビュー」と順に選択)を有効にすることで4月下旬から利用可能だった。ただし、登壇者と共有スライドを切り替える機能が見当たらず、筆者個人としては不便に感じることも。後者は組織外への自動応答や、自動応答する期間や時間を指定できる。