Outlookでオンライン会議関連が強化--「Microsoft 365」更新動向【2101版】

阿久津良和

2021-02-02 06:30

 Microsoftが米国時間1月26日に更新した、Microsoft 365 Apps各プラットフォームに対する変更内容をまとめる。リリースノートによれば、バージョン2101(ビルド 13628.20274)へ更新したWindowsデスクトップ版は、Word、Excel、PowerPoint、Outlookに秘密度ラベルの適用や変更など操作すると、Microsoft 365管理者へ監査データを送信する機能と、政府機関向けMicrosoft 365に秘密度ラベルをドキュメントとメールに適用する機能を追加した。

 Outlookは、メッセージ所有者による会話の削除や連続する会議を想定した予定作成、オンライン会議が既定で有効になっているという。

 まず予定作成機能は会議を遅く始めるか、早く終了させるか、その短縮時間を指定する機能を指す。Outlookのプログラムマネージャーは「オンラインミーティングが増え、われわれの着席時間も増加している。休憩時間を設けて足を伸ばすことが重要だ」と同機能について説明している。

 具体的にはオプションに「予定と会議を短くする」を追加し、1時間未満の予定と1時間以上の予定に対して、遅延もしくは前倒しする時間を設定するというもの。1時間未満は0、5、8、10分、1時間以上は0、5、10、15分の調整が可能だ。

 後者のオンライン会議オプションだが、筆者の環境では確認できなかった。Microsoftは「顧客から最も多い要望の1つは、既定ですべての会議をオンラインにするオプションを提供すること」と説明しているので、オプションダイアログを確認してみたが、同種の設定項目は見当たらない。

 新規予定の新規会議作成ウィンドウは依然と「場所」ボタンが存在する。察するに「Teams会議に参加」ボタンによる自動設定を指すのだろう。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

注目している大規模言語モデル(LLM)を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]