興味深いのは、オンライン会議オプションは米国時間2020年1月7日にリリースしたビルド 13628.20030、会議の遅延や前倒し機能は同2020年12月7日リリースのビルド 13530.20064で実装した新機能だが、通常であればユーザーフィードバックなどを見ながら数カ月後にCurrent Channelに展開している。読者諸氏もお気付きの通り、両者ともコロナ禍に関する機能であることから、Microsoftは早期展開を選択したと察することができる。
macOS版を含むその他の更新
バージョン16.45(ビルド 21011103)に更新したmacOS版だが、リリースノートによれば、WordやExcel、PowerPoint、Outlookが検出した機密コンテンツに基づいて、秘密度ラベルの推奨もしくは自動適用を行う機能を追加した。
バージョン2.45.21010605に更新したiOS版は、音声コマンドの拡張やメールのライト/ダークモードの切り替え、メール作成時の単語提案をOutlookに追加。ただし、音声コマンドは米国内アカウントのみ利用でき、単語提案は日本語環境で確認できなかった。また、Wordも見出し間を移動する機能を追加している。

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バージョン16.0.13530.20130に更新したAndroid版は、Word、Excel、PowerPointを1セットにしたOfficeモバイルにおけるPDF作成や操作機能の拡大、Outlookには検索履歴やタブによる検索結果の提示、メールボックスの委任、推奨フィードなどの機能強化が加わった。
ウェブ版はWordに罫線機能とルーラー機能の拡充、Excelのメモ追加やペン機能を強化している。なお、Excelはパフォーマンス強化を図っており、公式ブログによれば、ワークシートの読み込み速度を大幅に短縮し、スクロール速度やセル選択の速度も強化された。