Microsoftが米国時間3月1日に更新した、Microsoft 365 Apps各プラットフォームに対する変更内容をまとめる。リリースノートによれば、バージョン 2102(ビルド 13801.20266)へ更新したWindowsデスクトップ版は、WordやExcel、PowerPointに組織のポリシー設定で秘密度ラベルを要求すると、利用者に適用を求める機能を追加した。
また、Wordのスペルチェック機能を強化している。通常であればコンテキストメニューやエディターウィンドウで誤ったスペルを修正するが、最新版では文法の間違いや表記ゆれなどを指摘する青色の二重下線が付与された単語を選択すると、修正提案が現れるという。
Microsoftは新機能について、レビュー工程の簡素化や右クリック操作の簡略が可能になると説明しているが、日本語環境で検証したところ、筆者の環境では動作しなかった。あわせてヘルプページを参照してほしい。
Excelは非表示にした複数のシートをまとめて再表示する機能と、条件付き書式のダイアログをワンステップの操作でルールを複製できる改善を加えた。執筆時点では更新されておらず、操作方法が不明なため、シートに関するヘルプページ、条件付き書式に関するヘルプページのリンクを記述しておく。
Outlookは連絡先リストビューを更新し、連絡先リストにメールアドレスと写真を表示し、テキストのサイズの調整が加わった。
また、翻訳機能を組み込んだことで、これで翻訳用アドインである「Translator for Outlook」を不要にしている。筆者のテナントには執筆時点で機能が反映されていないが、使用言語とは異なる言語のメールを受信した際はメールメッセージの上部に翻訳するか確認をうながすメッセージが現れ、翻訳先となる言語の選択が可能になるという。
今回最も多くの更新を加えたのがMicrosoft Teamsだ。Microsoftは米国時間3月2日から開催中の「Microsoft Ignite 2012」にあわせて、コロナ禍で利用者数が急増しているTeamsの新機能を提供したのだろう。
まずはPowerPointプレゼンテーションファイルの共有を容易にするプレゼンタービューをサポート。ワンクリックでスライドのサムネイルリストを表示可能になった。
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