みんなの銀行は、新しい会計システムに「Oracle Fusion Cloud ERP」を導入した。同会計システムは1月より稼動している。
みんなの銀行は、口座開設からATM入出金、振込までをスマートフォン上で完結できるデジタル銀行で、5月28日にサービス提供を開始している。今後は、個人向け金融サービスに加え、同行の金融機能やサービスを提供するBaaS(Banking as a Service)事業も展開していく予定。なおこれらの業務は、クラウド上に独自開発した勘定系システムで行っていく。
同会計システムは、この勘定系システムと連携しており、顧客の取引に関するデータが「Oracle Fusion Cloud ERP」に蓄積され、そのデータを用いた分析も可能となる。今回、総勘定元帳を同会計システムに集約しており、勘定系システムに影響されず会計制度の変更に対応できるなど、外部環境の変化へ柔軟かつ迅速に対応できるようになっている。
「Oracle Fusion Cloud ERP」について同行は、純粋なSaaSであるため、運用・保守コストを低減でき、90日ごとの機能アップデートにより最新テクノロジーが提供される点に期待している。また、新たな金融サービスを検討する際、インターフェースなどの開発コストを抑えて導入できる点も評価した。