札幌新陽高校と佐賀県の東明館高校は、NECの「Online PBL Platform」を活用して探究学習を開始した。同サービスでは、オンライン上でPBL(Project Based Learning:探究学習、課題解決型学習)を実現する。
1〜3月の3カ月間、SDGsをテーマに、北海道と佐賀県にある両校の生徒同士だけでなく、NECをはじめとする企業がオンライン上でコラボレーションしながらプロジェクト活動を行い、社会課題の発見/解決に取り組んだ。4月から1年間、宇宙をテーマにした探究学習を札幌新陽高校で実施している。
文部科学省でも、多様な社会の中で主体的に判断する力を身につけるため、受け身ではなく、能動的な学習方法であるPBLなどのアクティブラーニングの導入を推進している。
Online PBL Platformは、タスクや成果物を共有しながらより一層深い議論を行うことができるという。また、各学習プロセスが記録されるため、生徒や教員による振り返りも可能となる。今回の探究学習では、両校の生徒はオンライン上で実施されるプロジェクト活動を中心に、主体的、協働的、探究的に課題発見/解決に取り組み、主体性や思考力、表現力、情報リテラシーの向上を目指している。
東明館×新陽×NEC OnlinePBLの学習では、札幌新陽高校1年生33人、東明館高校1年生7人が参加した。SDGsの17テーマから、生徒たちが自ら興味のあるテーマを選出しプロジェクトメンバーで解決すべき課題とその解決に向けた具体的なアクションを企業と連携して実行した。
この学習では、ユネスコ協会連盟、セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン、アミタ、NTTドコモ、丸吉日新堂印刷が参画した。
2022年3月まで実施される新陽高校宇宙PBLでは、同高の3年生 49人が参加する。「宇宙」をテーマにした教科横断的な学習を行い、社会課題解決に向け企業リソースを活用した「宇宙」に関するアウトプットを行う。
この学習では、NECソリューションイノベータ、NECスペーステクノロジー、辻調理師専門学校(辻調グループ)、JAXA宇宙教育センターが参画する。