オフィス家具メーカーのイトーキ(中央区、従業員数2040人)の調達部門は、見積査定業務に特化した「RFQクラウド」を導入。円滑な情報収集と購買活動を促進するという。7月13日、サービスを提供するA1A(千代田区)が発表した。
見積明細のフォーマットがサプライヤーごとに異なるため、比較や集計が困難だったという。
コストの8割が決まる設計段階で購買担当者の持つ価格情報を共有、活用できておらず、各工場の購買担当者間での共有もできていなかったとしている。
導入コストの低さなどから、製造業の見積もりに特化したRFQクラウドを導入。サプライヤーへの見積依頼に統一フォーマットを活用し、適正価格を判断するための土台を整えるという。
各工場の購買担当者の見積価格データをクラウドで共有でき、調達価格の適正化を目指すという。
設計部門にもフィードバックし、作りやすさや調達のしやすさといったコストに影響を与える要因を設計段階から考慮できる製品開発の仕組みを構築するとしている。
RFQクラウドは、購買調達における見積業務をウェブで完結できるという。
過去の見積データの蓄積や共有のほか、交渉履歴や見積依頼状況を集約可能。購買担当者の業務を可視化し、購買分析を支援できるとしている。

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