警視庁、クラウド型モバイルPOSレジを導入--警察署、免許センターなどでキャッシュレス決済

NO BUDGET

2021-08-19 10:24

 警視庁は、7月から東京都の警察署窓口や免許センターなど計119拠点にクラウド型モバイルPOSレジ「POS+」の導入を開始した。導入するのは、東京都の警察署窓口(102署、島部含む)、運転免許試験場窓口(3カ所)、運転免許更新センター窓口(2カ所)、指定警察署(運転免許)窓口(12カ所)。

警察署窓口でのキャッシュレス決済の様子
警察署窓口でのキャッシュレス決済の様子

 今まで現金支払いのみだった自動車運転免許の更新や情報公開の手数料などもキャッシュレス決済が可能になり、支払い方法はクレジットカード、電子マネーから選択できる。キャッシュレス決済端末、自動釣銭機(精算機)を配置することで、会計のセミセルフ化を実現した拠点では、非接触対応によって都民の安心安全を確保できる。またこれまで手動で行っていた集計作業や報告用の帳票類の作成が自動化されることで、人を介した二重入力やチェックの手間が解消され、警察署および運転免許試験場の業務効率化、人件費削減に寄与する。

 POS+はポスタスが提供するサービスで、有償POSレジで国内トップクラスのシェアを誇る。三井住友カードのキャッシュレス決済端末「stera terminal(ステラターミナル)」と連携することで、キャッシュレス決済をはじめ、POSレジ機能の利用や全拠点の一括管理が可能になる。飲食店向け「POS+ food」や小売業向け「POS+ retail」、理美容向け「POS+ beauty」のほか、顧客の属性に合わせたマーケティング活動を可能にするデジタル会員証「POS+ connect」や、従業員の勤怠管理「POS+ time recorder」などの機能を搭載している。

 今回の導入は、政府がデジタル社会形成を目指し、国・地方行政もデジタル変革(DX)を推進する一環として決定した。画面の視認性・操作性が高く直感的に使いやすいこと、端末がコンパクトで省スペースであること、カスタマイズに柔軟に対応できることの3点が決め手となった。

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