大分市に拠点を置く日本連合警備は、熊本市のITサービス会社KISのシステムを活用し、別府大学において新型コロナワクチン保管冷蔵庫の温度異常検知に人工知能(AI)を活用していると発表した。
このシステムは、ワクチン保管冷蔵庫内の温度を表示するデジタル温度計をカメラで撮影し、温度が(摂氏2〜8度)から外れた画像がサーバ内に保存された際、AIで異常を検出し、日本連合警備の管制室に異常発生を知らせるメールを自動で送る。

同システムの装備一式(出典:日本連合警備)
今回の取り組みは、別府大学が職域接種用ワクチンの温度を監視するに当たり、職員での深夜に及ぶ監視に課題を感じ、日本連合警備に警備員の巡回による温度監視を依頼したのがきっかけ。
日本連合警備は、KISが提供する「AIを用いた画像による異常値検知システム」を用いた温度監視を提案し、8月27日からAIによる自動温度異常検知を実施している。
同システムは既設の温度計をカメラで撮影し、モバイル回線を利用してその画像をサーバーへ飛ばす仕組みのため、設置場所や運用方法を変更することなく導入する事が可能だ。
万一温度異常が検知された際、日本連合警備の警備員が24時間365日ワクチン保管場所へ出動し、初動対応を行う。また何かしらの理由で遠隔監視できない場合も、同社の警備員が巡回による温度監視を継続する。

サーバーへ保存された画像は自動で数値化され、ユーザーは専用画面で確認可能(出典:日本連合警備)