Microsoft傘下のGitHubは米国時間11月9日、プログラマーがコードを書くのを人工知能(AI)で支援するサービス「GitHub Copilot」の拡充を発表した。Copilotは、2022年に入ってからすでに一般提供(GA)を開始しており、今回、チーム全体で同サービスを利用できるビジネス向けのCopilotを導入する。GitHubはまた、Copilotに音声コントロールを導入する実験機能「Hey, GitHub!」も公開した。
CopilotはMicrosoftの「Visual Studio Code」をはじめとするコードエディターの拡張機能という形で利用されている。複数のプログラミング言語でCopilotがコードを提案し、ユーザーは提案されたコードに対して承認、拒否、編集ができる。
コードを提案してくれるのは、自然言語をコードに変換するシステム「OpenAI Codex」であり、このシステムはOpenAIの「GPT-3」という言語モデルに基づいている。個人でこのAIペアプログラミングサービスを利用する場合、料金は1ユーザーあたり月額10ドル(約1460円)または年額100ドル(約1万4600円)だ。
企業は間もなく、GitHub Copilotのシートライセンスを従業員向けに購入して管理できるようになる。また、組織を代表してGitHub Copilotのさまざまな設定ができる管理者権限も加わることになっている。
一方、GitHub Next(ソフトウェア開発の未来を探るチーム)は、Copilotとの音声によるやりとりを実現する「Hey, GitHub!」を開発した。
GitHubの最高経営責任者(CEO)Thomas Dohmke氏はブログ記事で、「GitHub Copilotがペアプログラマーなのだとすれば、話しかけてはならない理由はないだろう」と述べている。
音声コントロールによって、手で入力するのが困難な開発者もCopilotを利用できるようになる可能性がある。現在、「Hey, GitHub!」はVisual Studio Codeにしか対応していないが、GitHubは調査とテストを重ねてこの機能を拡大する意向だ。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。