調査

今後1年で最も優先されるテクノロジー支出先はセキュリティ--Red Hat調査

Owen Hughes (ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2022-11-21 10:38

 Red Hatの「2023 Global Tech Outlook」レポートによると、企業は今後12カ月間の投資においてセキュリティを最優先事項としており、サイバーセキュリティがイノベーションよりも重視されるようになっているという。

タブレットを片手に聴衆に語りかける人物
提供:Klaus Vedfelt/ Getty Images

 組織のデジタルトランスフォーメーション(DX)の進捗状況、支出の優先事項、直面している課題を明らかにするため、Red Hatは1703人のITリーダーを対象に調査を実施した。

 今後12カ月における支出の優先事項について尋ねたところ、ITセキュリティへの投資という回答が「群を抜いて」多かった。具体的には、回答者の44%がITセキュリティを挙げ、クラウドインフラストラクチャー(36%)、IT/クラウド管理(35%)を上回った。

 セキュリティは、クラウドインフラストラクチャー(42%)、ビッグデータと分析(45%)、IT運用の自動化(35%)など、さまざまなテクノロジーカテゴリーで優先事項として挙げられた。

 さらに、DXの取り組みの一環として、サイバーセキュリティを優先する組織が増えていることも明らかになった。具体的には、DXの最優先事項として、ITリーダーの20%がセキュリティを挙げ、イノベーション(19%)を上回った。2021年の調査では、イノベーションが24%だったの対し、ITセキュリティはわずか17%だった。

 この2年間のクラウド展開の爆発的な拡大とリモートワークへの大規模な移行によって、企業ネットワークに新たなセキュリティリスクがもたらされた。Red Hatのレポートには、そうした状況を受けて、サイバーセキュリティに対する企業の関心が高まっていることが反映されている。

 ただし、ITリーダーがセキュリティを重視する一方で、文化は軽視されているようだ。

 実際に、デジタル化の優先事項として文化を挙げたITリーダーはわずか7%(2021年は6%だった)で、最も少なかった。Red Hatはこの結果について、全体的な重要性を考えると、やや残念であると述べ、DXでは、人々と文化が重要な役割を果たすと指摘した。

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. クラウドコンピューティング

    標準化されたOS「Linux」で実現するIT環境の効率化、検討すべき9つの事項とは

  2. クラウドコンピューティング

    CentOS Linuxアップデート終了の衝撃、最も有力な移行先として注目されるRHELの今

  3. クラウドコンピューティング

    調査結果が示す「Kubernetes」セキュリティの現状、自社の対策強化を実現するには?

  4. OS

    Windows 11移行の不安を“マンガ”でわかりやすく解消!情シスと現場の疑問に応える実践ガイド

  5. 運用管理

    AWSに移行することのメリットと複雑さ--監視ソリューションの導入から活用までを徹底解説

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]