求人広告運用ツール「Recruiting Cloud」を提供するHR Forceは、クラウド型データ基盤「Snowflake」を採用した。同社が保有するデータの一元化と、「Snowflake マーケットプレイス」のデータを連携し、マーケティングの高度化を目指している。スノーフレイクが12月6日に発表した。
Snowflake マーケットプレイスは、同社が提供するデータ基盤の共有機能を活用することで、データサイエンスやビジネスインテリジェンス(BI)、分析の専門家に対するライブデータやデータサービスを提供する。同社の顧客であれば誰でもデータを登録でき、グローバルのデータクラウドの中でデータを共有できる。
HR Forceは、TruestarがSnowflake マーケットプレイス上で公開する「Prepper Open Data Bank」から地理情報や人口統計データを取得し、社内外から集約されるデータの分析・連携を図ることで、アプローチ企業の選定などに利用している。
Snowflakeを導入することで、HR Forceは求人や応募者などに関する膨大な採用市場データを、高い水準でのセキュリティ環境で管理できるようになった。
また点在していたデータを一元管理することで、業務に必要なデータに素早く安全に活用できる環境を構築した。さらに、ビッグデータと人工知能(AI)技術を活用して、企業と求職者のジョブマッチングニーズに応え、採用活動の時間やコスト削減も実現した。
Snowflakeを導入する前、同社では、データ集約のための十分なストレージがなく、一元管理が可能な環境の構築を必要としていた。それと同時に同社が扱う膨大な採用市場データや求人データは、情報の特性上、高いセキュリティ環境の確保も課題となっていた。
また、Recruiting Cloudから取得できる求人・応募者データや外部から取得できる人口統計・地理・小売店舗関連のマーケティング戦略に必要なデータを集約するために十分なストレージがなく社内で点在していたため、分析や共有に工数がかかっていた。
同社は今後、Recruiting Cloudが連携する150以上の媒体から取得する採用市場データの一括管理・分析・活用に加え、Snowflake マーケットプレイスから取得できるデータを活用し、採用に課題のある企業へより適切な価値提供を加速していくとしている。