富士通クライアントコンピューティング(FCCL)は、供給計画とS&OP(販売・業務計画)の機能強化を目的として、Blue Yonderの計画ソリューションを導入する。パナソニック傘下でサプライチェーン管理(SCM)ソリューションを展開するBlue Yonderが1月12日に発表した。
FCCLは、富士通、レノボ、日本政策投資銀行が出資するジョイントベンチャー企業。2016年に設立され、2021年には全世界で300万台のPCを出荷したという。同社では、常に変化する今日のビジネス環境に対応するため、サプライチェーン計画機能の強化を必要としており、その解決策としてBlue Yonderを選択した。なお、Blue Yonderは現在、レノボにもサプライチェーンソリューションを提供しているとしている。
FCCLでは、Blue Yonderの計画ソリューションを導入完了後、同社のサプライチェーン全体にわたって現在の環境とビジネスニーズに対応した効率性と柔軟性を強化できるようになると期待する。
FCCLの執行役員副社長で最高執行責任者(COO)の竹田弘康氏は、「レノボとの緊密な連携により、Blue Yonderの計画ソリューションにおける同社の高度なサプライチェーンの実践を理解した上で、当社がお客さまとビジネスパートナーの双方に利益をもたらす、価値の高い製品を作り続けるために必要な機能をBlue Yonderが提供してくれると確信した。Blue Yonderのエンドツーエンドの機能により、当社は継続的に製品を革新・改善し、サプライチェーンの可視性を高め、お客さまに包括的により良い体験を提供できるようになるだろう」とコメントする。
FCCLは、Blue Yonderとレノボが共同展開しているBlue Yonderの計画ソリューションにより、S&OPプロセスを改善し、サプライチェーン全体にわたる全ての変動要素をシームレスに取り込み、需要、供給、売上、コスト、利益目標のバランスを取りながら、ビジネス戦略に沿った統一的な計画に基づいて一貫して業務を遂行できるようになるという。また、高度なシナリオ供給計画機能により、流通ネットワーク全体で適切な在庫を設定し、欠品を最小限に抑えながら、在庫回転率と顧客サービスレベルを最大化し、投資資本に対する大きなリターンを得られるとしている。