フィンランドのセキュリティテクノロジープロバイダーWithSecureの日本法人ウィズセキュアは1月27日、同社セキュリティプラットフォーム「WithSecure Elements」の「WithSecure Elements Collaboration Protection」に新機能「Teams Protection」を追加したと発表した。
オンラインミーティングおよびコラボレーションサービスである「Microsoft Teams」は、多くのユーザーに利用されているが、従来のレガシーセキュリティアプローチではカバーできず、マルウェアの拡散をもくろむサイバー攻撃者にとっては格好の標的となっているとウィズセキュアは述べる。
Collaboration Protectionの新しい保護機能は、Microsoftの「Exchange Online」「SharePoint Online」「OneDrive for Business」「Teams」に対応する。Elementsは、エンドポイント保護(EPP)、エンドポイントでの検知と対応(EDR)、脆弱性管理、コラボレーション保護などのさまざまな機能を持ち、ユーザーは自社のニーズに応じてそれらを柔軟に選択/組み合わせることができる。Microsoft Teamsで共有されるファイルはサンドボックスで直ちにスキャン・分析され、ウイルス、トロイの木馬、ランサムウェア、マルウェアなど悪意のあるコンテンツが発見された場合は全て検出され、報告または報告および隔離される。
有害ファイルの検出
WithSecureでプロダクト部門長を務めるLeszek Tasiemski氏は、既に当たり前のものとなっているMicrosoft Teamsを使用した社内外とのオンラインミーティングは、多くのデバイスを介して実施されるため、モバイルデバイス経由で参加する人は知らず知らずのうちに悪意のあるコンテンツを他の参加者に配布してしまう可能性があると述べる。「Microsoft Teamsをはじめとする『Microsoft 365』のコラボレーションサービスでは、使用するデバイスに関わらずユーザーを保護するための、シームレスな統合ソリューションが必要」(同氏)
同社が2022年5月に実施した調査によると、「リモートワーク/ハイブリッドワークにおけるセキュリティの確保」は、企業にとってのセキュリティ上の成果(アウトカム)における最大の課題となっているという。
WithSecure Elementsプラットフォーム