NFT化したご当地キャラと写真撮影--CTCと直方市、ふるさと納税の返礼品で実証実験

大場みのり (編集部)

2023-02-15 16:45

 伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)と福岡県直方市は2月15日、ふるさと納税の返礼品として、拡張現実(AR)を活用したアプリケーションを採用する実証実験を実施すると発表した。

 同実験は2023年12月まで行い、納税者の意見や利用用途などのデータを取集し、同市への観光誘客につながるかを検証する。

 直方市は、福岡県の北部に位置する商工業都市。米やイチゴなどの農産物が豊富にあり、筑豊炭田の歴史を紹介する石炭記念館もある。ただ、大規模な観光誘致には時間と費用がかかるため、より効果的に街の特色を伝える方法を探していた。

焼きスパマン
焼きスパマン

 直方市にふるさと納税をした人々は、スマートフォンやタブレットを用いて同市のご当地キャラクター「焼きスパマン」と一緒に写真撮影ができる。同キャラクターは、ナポリタンを焼いたご当地メニュー「焼きスパ」がモチーフとなっている。実験では、CTCが焼きスパマンのさまざまなポーズをデザインした3Dデータを作成。3Dデータは、ブロックチェーンを活用したNFT(非代替性トークン)に加工され、直方市からの正式な返礼品であると証明する。

 AR環境は、CTCがゲームの映像や音を処理するツールを用いて開発。ブラウザー上で3Dデータの高速処理を可能にする技術も採用し、納税者は専用のモバイルアプリを必要とせずに3Dデータの映像を閲覧できる。

コッペル32号機 蒸気機関車
コッペル32号機 蒸気機関車

 両者は、筑豊地方で石炭を輸送していた「コッペル32号機 蒸気機関車」を題材にしたNFTも作成し、ふるさと納税の返礼品として提供することを予定している。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

注目している大規模言語モデル(LLM)を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]