OpenAIの「ChatGPT」を使い、雑学クイズゲームで遊んだり、旅行を計画したりするのが好きな人は今後、もっと多くのことができるようになる。同社は、人気を集めているこの人工知能(AI)チャットサービスの利用範囲を拡大すべく、サードパーティーによるプラグインの提供を開始した。
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同社は米国時間5月12日にTwitterで、「15日の週に、『ChatGPT Plus』の全ユーザー向けに、ウェブブラウジング機能とプラグインの提供を開始する。アルファ版からベータ版への移行により、ChatGPTはインターネットにアクセスできるようになるとともに、70種類以上のサードパーティープラグインを利用できるようになる」と伝えた。
ただ、大喜びする前に知っておいてほしい重要な条件が1つある。それは、月額20ドル(約2700円)を支払って有料のChatGPT Plusに登録する必要があるということだ。つまりChatGPT Plusへの登録が新機能を利用するための前提だ。ChatGPT Plusでは、プラグイン経由でニュースや株価などのリアルタイム情報にアクセスできるようになるほか、会社の文書や個人的なメモといったナレッジベースの情報を取得したり、フライトの予約や食べ物の注文といった具体的なアクションも取れるようになるなど、さまざまなメリットが得られるようになる。
既存のプラグインは、ビジネスや教育、金融、投資、個人的興味を対象とし、さまざまなユーザーにとって魅力的なものとなっている。ExpediaやZillow、KAYAK、Instacart、OpenTableといったサードパーティーが提供しているプラグインを用いることで、求人情報の検索や、物件情報やおすすめ商品の情報の入手に加えて、ショッピングやゲーム、レシピの検索が可能になる。
MicrosoftやGoogleといった企業がAIブームの中でビジネスを確立しようとしている中、OpenAIは独自サービスの展開で一歩先んじている。ChatGPT Plusのサブスクリプションは、同社が収入を得るための一手だ。これを同社が推し進めるには、無料サービスを使っているユーザーが魅力を感じるメリットを、有料プランで提供する必要がある。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。