伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は5月25日、企業内システム向け「生成AIアドバイザリサービス」を発表した。生成AIの利用検討、導入、既存システムとの連携、生成AIを含むシステムの構築、導入、定着化までに対応し、今後1年間で30社への提供を目指す。
新サービスは、生成AIの検討フェーズに対応する「生成AI活用アドバイザリ」、ビジネスに適した回答につなげる「プロンプトコンサル」、企業内の既存システムと生成AIの連携を支援する「生成AI組み込みコンサル」の3つのメニューで構成される。サービス契約期間は1カ月間からで、顧客が状況に応じてメニューを選ぶ。
CTCは、同サービスで著作権侵害や情報漏えいなどのセキュリティリスクを考慮した生成AIの業務活用を支援すると強調。このサービスで、生成AIの概要や活用方法の勉強会、プロンプトの作成代行、生成AIを活用するシステム構成の提言などを行う
同社自身でも「ChatGPT」や「Midjourney」「Stable Diffusion」などの生成AIの業務適用を推進中だとし、伝統工芸とAI連携プロジェクト「NeuCraft」にも生成AIを適用している。2023年4月には、生成AI含むAI活用による業務改革のための「AX(AI Transformation)タスクフォース」を社内に設置して、CTCグループ全体で社内文書制作やコーディングなどにAIを使用する環境整備、ルール策定、AI利用戦略とサービス開発の検討、関連サービスの統括などを担っているという。