ワークスアプリケーションズ(WAP)は6月29日、人工知能(AI)で経営の意思決定を支援する次世代型ERP(統合基幹業務システム)の開発と技術支援に向けて、日本マイクロソフトと相互製品の連携を促進すると発表した。
WAPは、日本マイクロソフトが提供する「Azure OpenAI Service」をはじめとした先進技術や販売連携プログラムなどを通じ、大手企業向けERP「HUE」の提供価値の向上を狙う。次世代ERPの開発によりデータドリブンからインサイト(AI)ドリブン経営への移行を促すことで、事業環境の変化に対する迅速な対応や組織変革を支援する。3年で追加売上100億円の達成を目指す。
具体的には、2023年後半にかけてAIを実装した機能を順次リリースする計画。今後、HUEの新バージョンについて、日本マイクロソフトの「責任あるAI」ガイドラインのもと、AI機能やそれを支える「Microsoft Azure」などのクラウド基盤を活用し、安心してAI環境を利用できる基幹システムとして提供する。「Microsoft 365」などとも外部連携する。
これに先駆け、29日にHUEを「Microsoft Teams」や「Microsoft Dynamics 365」と連携させるサービスを開始するとともに、HUEをAzure基盤上でリリースする。