明治安田生命保険(明治安田生命)は、経費精算ソリューション「SAPPHIRE for Enterprise」を導入した。同製品を提供するMiletosが発表した。
SAPPHIRE for Enterpriseは、経費精算プロセスを一気通貫で自動化する仕組みを提供する。人手による経費チェックでは活用してこなかった入退館情報やシフト情報などの複数のデータを基に、AIが経費利用の適正性について確認する機能を持つ。これにより二重申請などの不備や、不適切な利用、規定違反などを人間よりも精度高く検出できるという。
SAPPHIRE for Enterpriseで実現できること
明治安田生命はMiletosの提案を受け、概念実証(PoC)で経費精算データをSAPPHIRE for Enterpriseに実際に読み込ませた。その結果、管理職が見ていても二重精算や不備が検知され、人の目による確認にも限界があると認識。そこでSAPPHIRE for Enterpriseの機能を前提とした新しい経費精算プロセスの仕組みを、Miletosの担当者の協力を得ながら構築したという。
導入後の新たな経費精算プロセスでは、精算時に随時行っていた年間約6万件にも上る管理職の承認業務を原則として廃止した。経費の適切性は、SAPPHIRE for Enterpriseによる事後検証で担保している。これにより、年間約5,300時間以上の業務削減と経費統制の強化を両立させたという。