本記事の要点
- BigLinuxは無料で提供されているため、必要な数のコンピューターにインストールできる。
- 大きくて美しく、現在使われている一般的なOSよりも多くの有用な機能を提供する。
- もっと人気があってもいいはず。
BigLinuxでは非常に多くのデスクトップレイアウトを利用できる。たとえばこのOS X風のものだ。
提供:ZDNET/Jack Wallen
筆者は利用可能なディストリビューションをすべて見てきたし、使ったことがあると思っていた。それでも毎日探し回って、手に入れるべき新しいディストリビューションを見つけようとしている。驚いたことに、今回出会った「Linux」ディストリビューションは、20年近く前からあるのに、ずっと知らなかった。
そのディストリビューションが「BigLinux」だ。ブラジルで開発されたLinuxディストリビューションであり(ブラジルポルトガル語にローカライズされ、英語をサポート)、元々「Kubuntu」をベースとしていたが、やがて「Deepin」ベースのOSに生まれ変わった。その後すぐに、より多くのデスクトップ環境が追加され、「Zorin OS」のようになった(ユーザーが好みのデスクトップレイアウトを選択可能)。
しかし、2021年、BigLinuxはさらなる変化を遂げ、「KDE Plasma」をベースとする「Manjaro Linux」に移行した。KDE Plasmaがメインのデスクトップではあるものの、ユーザーはレイアウトを選択できる(通常のKDE Plasmaから「OS X」風デスクトップまで幅広い選択肢がある)。
BigLinuxが目指すのは、ゲーム、生産性、タスクの自動化、エンターテインメント、コミュニケーションなど、あらゆる機能を提供することだ。まるで、地球上のほぼすべてのOSを網羅しているかのように思えるだろう。BigLinuxは、よくある一般的なOSと一線を画す存在となるための切り札をいくつか隠し持っている。
たとえば、ウェブアプリケーション(「Amazon Music」「Deezer Music」「Discord」「Facebook」「Instagram」「Jitsi Meet」「Messenger」「Netflix」「Outlook」、すべてのGoogleアプリなど)を最初から利用できる。多数のアプリケーションがあっても、ドライブ上で占有されるスペースはごくわずかだろう。
また、インストールして使用する既定のウェブブラウザーを(「Brave」「Firefox」「Google Chrome」「Chromium」「Vivaldi」「LibreWolf」「Opera」「Falkon」から)選択でき、スマートフォンとの同期(「KDE Connect」を使用)、「Big Driver Manager」によるドライバーのインストール、オンライン通話や録音時における周囲の騒音の軽減(ニューラルネットワーク技術を活用)が可能だ。
多数のウェブアプリが用意されていて、すぐに使用できる。
提供:ZDNET/Jack Wallen