契約業務・管理クラウド「Hubble」、「GPT-4」活用で契約書の管理業務を自動化

河部恭紀 (編集部)

2024-04-02 15:38

 Hubbleは4月1日、契約業務・管理クラウドサービス「Hubble」および「Hubble mini」において、AIを活用して契約書の管理業務を自動化する「カスタム項目AI自動入力機能」を搭載した。

 カスタム項目AI自動入力機能は、OpenAIのAI技術「GPT-4」を活用し、ユーザーが指定した項目に該当する情報を自動で読み取り・抽出し、Hubbleの契約台帳に反映する。

 従来は、基本機能である「AI自動入力機能」で自動抽出される8項目(契約書名、契約相手方、契約開始日、契約終了日、締結日、自動更新の有無、更新/解約通知期限、反社条項の有無)の他に管理したい項目がある場合、個別に手入力する必要があった。カスタム項目AI自動入力機能では、契約類型の判別や業界固有の情報など、自社独自で管理したい項目も日本語で抽出条件をあらかじめ設定(プロンプト設定)するだけで、AIが契約書から情報を読み取り・抽出し、契約台帳に反映する。日本語以外の契約書も対応可能だという。

画像1
出典:Hubble

 プロンプト設定後は、締結した契約書のPDFファイルをHubbleにアップロードするだけで、自社専用にカスタマイズされた契約台帳が自動で作成される。Microsoftの「Azure OpenAI Service」の採用によりデータの安全性を担保し、ユーザーから送信されたデータを学習データとして活用することはないという。

 同機能は、AIの専門知識がなくても簡単に設定・活用が可能。既にリリースに先駆けて約10社が先行導入しており、成功実績を得ているとHubbleは述べる。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    警察把握分だけで年間4000件発生、IPA10大脅威の常連「標的型攻撃」を正しく知る用語集

  2. セキュリティ

    まずは“交渉術”を磨くこと!情報セキュリティ担当者の使命を果たすための必須事項とは

  3. セキュリティ

    「2024年版脅威ハンティングレポート」より—アジアでサイバー攻撃の標的になりやすい業界とは?

  4. ビジネスアプリケーション

    Microsoft 365で全てを完結しない選択、サイボウズが提示するGaroonとの連携による効果

  5. セキュリティ

    生成AIを利用した標的型攻撃とはどのようなものなのか?実態を明らかにして効果的な対策を考える

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]