日立ソリューションズは、社員が時間単位で手軽に社内副業を行うことができ、それを会社として管理できるサービスを開発した。5月から同サービスに関するプラットフォームや制度の構築を進め、9月から全社員を対象にした検証を開始する予定だという。
今回の検証では、スキル保有者の探しやすさから、活用効果、実施管理や評価までの一連の管理がスムーズに行えるかどうかを確認する。
検証期間は9月から半年、または最大1年間で、検証対象者は約5000人の全社員。検証項目は、相談や依頼内容とスキル保有者のマッチング精度の確認、実際に行われた副業の内容と利用者の評価、インセンティブや対価の支払いを行う場合のフロー検証となっている。
社内副業を手軽に管理できるサービスで実施する社内検証の概要
同サービスでは、社員本人自らが保有するスキルや経歴をシステムにアクセスして登録すると、プラットフォーム上で公開される。相談や依頼を行いたい部署の社員は、登録された情報の中から、ニーズに合うスキルや経歴を保有する社員を見つけて打診を行う。内容などがマッチングすれば副業の依頼が成立する。
同サービスは、新事業創出を目指す社内アイディアソンで、全社員の投票結果と経営層へのプレゼンテーションで最優秀賞を得たアイデアをもとにしている。
今後同社では、同サービスを通じて、若手からシニア層にわたる人材の有効活用と同時に、副業を通じた社員の柔軟なキャリア形成、エンゲージメント向上の実現を目指すという。