NTT ExCパートナー(エヌ・ティ・ティ エクシーパートナー)は静岡大学と共同で、2種類の新たな教員研修カリキュラムを開発し、提供を開始した。
1つ目の「情報活用能力の育成に関する研修」では、教科などの学びを通じた情報活用能力育成のポイントと実践事例に焦点を当てる。従来の情報活用能力解説にとどまらず、共同研究で独自開発したチェックリストを活用し、クラスや学校の情報活用能力状況を可視化。具体的な指導方法の検討や、豊富な実践事例に基づいた効果的な授業設計を学ぶことができるという。
2つ目の「『理想』と『リスク』に着目して家庭のルールを再考してみよう」では、児童・生徒が主体的に情報活用できるよう、家庭と学校で連携した情報活用のルールづくりを学ぶ。一方的な情報モラルに関する指導ではなく、児童・生徒が自ら目標やルールを設定するという「主体的な学習」への転換を促すという。学校から保護者へ配布できるリーフレット教材も提供し、研修後直ちに実践できる。
家庭向けリーフレット教材の使い方説明資料
同カリキュラムは、2019年に提唱された「GIGAスクール構想」によって、全ての公立小中学校の児童・生徒が専用のタブレット端末などを使えるようになったことで、具体的に情報活用能力をどのように育てていくかといった教育現場からの意見をもとに作成したという。