野村総合研究所(NRI)は、クラウド型会計と全社情報活用基盤として、SAPの次世代クラウドERP(基幹業務システム)「SAP S/4HANA Cloud」を中核とするクラウドオファリング「RISE with SAP」とクラウドデータマネジメントサービス「SAP Data Warehouse Cloud」を採用し、Amazon Web Services(AWS)上で構築した。SAPジャパンが発表した。
同社は、財務戦略の一つとして「グローバルスタンダードを意識した開示強化」に取り組んでいる。この取り組みでは、外部ステークホルダーとの対話の強化や、グローバル基準での対外発信のためのIFRS(国際財務報告基準)を含めた複数会計基準対応などが求められる。制度変更への追随やグループ同一システム基盤において標準化された業務の遂行も必要としている。
NRIではこれらの要件を満たすほか、多様なデータを一つのデータアクセス環境に統合し、エンドユーザーの利便性を担保しつつ、最新の技術を用いて継続的にデータ活用を高度化することを目指している。
これを実現するSaaS(Software as a Service)型の会計プラットフォームとしてS/4HANA Cloud、private editionを含むRISE with SAPと、エンドユーザーコンピューティング基盤としてData Warehouse Cloudが選定された。そして、S/4HANAのシステム基盤として豊富な実績を持ち、堅固で信頼性の高いAWSの採用を決定した。