野村総合研究所(千代田区、単体従業員数6507人)でバックオフィスやフロントオフィスをカバーする”ビジネスIT”などを担当する産業セグメントは、大規模な人材リソースを管理すべく、SaaS型人材管理システム「Workday ヒューマン キャピタル マネジメント(HCM)」を導入。約2000人の従業員の適切に割り当てる仕組みの構築を目指すという。8月24日、ワークデイ(港区)が発表した。
産業セグメントでは、スキル、適性、経験値、稼働状況などを鑑み、約2000人の従業員を各プロジェクト開発に割り当てているという。
近年では、高度かつ複雑なデジタル化プロジェクトが急増。「開発要員のスキルセット多様化」「プロジェクト開発期間の短期化」「エンジニアのモチベーション低下」などの傾向があり、若いうちから多くの顧客案件の経験を望むエンジニアも増えていると説明。
固定化した長期間の同一プロジェクトではエンジニアのモチベーション維持が難しく、生産性に大きく影響するという同社の独自調査もあるとしている。
高いモチベーションでプロジェクトに割り当て可能な仕組みの構築を重視し、2019年からタレントマネジメントの高度化に着手。
単一のセキュリティモデル、ユーザーエクスペリエンス(UX)で活用できるWorkday HCMを導入し、人材データを大規模に管理できるプラットフォームを構築するという。
ウェブアプリケーション向けの高度なエンジニアのスキル、経験値、稼働率などの人事データを開発リソースプールとして一元化。
さまざまなスキルセットを持った要員を短い期間で割り当てたり、高頻度で入れ替えたりできるという。開発期間の短いプロジェクトにも対応できるとしている。
Workday HCMは、人事や給与を適切に管理し、従業員の育成、満足度向上などを支援できるというクラウドサービス。カスタマイズできる数千のレポートや数百のダッシュボードで重要事項を可視化できると説明している。