オンラインプログラミング学習サービスのProgateは、オブザーバビリティ(可観測性)基盤の「New Relic」を導入した。New Relicが発表した。また両社が協力して、New Relicの実務タスクをProgateの受講者向けに無料公開した。
Progateは、2014年にサービス提供を開始し、現在は100カ国以上で320万人の受講者がいる。また、プログラミング実務を疑似体験できる学習コース「Progate Path」も提供し、1万人が利用しているという。New Relicの実務タスクは、Progate Pathで提供する。
New Relicによれば、Progateの構成は、「Ruby on Rails」などのバックエンド、シングルページアプリケーションなどのフロントエンド、「Docker」を用いたユーザーごとの独立した演習環境など組み合わせている。受講者数が増加する中、ユーザーごとの環境を個別に監視する難しさが課題になっていたという。
この課題解決のためにオブザーバビリティを検討し、New Relicを採用した。多数の受講者が同時接続しても安定して稼働状況を可視化、監視できるようになった。例えば、1つの見慣れないエラーの通知からシステム稼働状況の確認、性能特性の変化の確認、エラーログの精査などの情報をシステム全体にまたがって収集し、原因特定を迅速に行えるなどの顕著な効果を得ているとする。
Progateは、New Relicの自社導入経験を受講者にも提供することにし、New Relicの協力によって、Progate Pathで実務学習タスクコース「New Relic を使ってアプリケーションを改善しよう」の無償提供を開始した。
このコースでは、受講者がソーシャルネットワーキングサービスを運営する想定で、フロントエンド、API、データベースの標準構成システムにNew Relicを導入し、ユーザーのブラウザー体験の観測、ボトルネックの特定、ユーザー体験の改善を行うシナリオを通じてオブザーバビリティの実践方法を学べる。