Appleは米国時間7月8日、いくつかの新機能や多数のバグ修正が含まれた「iOS 18」の開発者向けベータ3を公開した。開発者として登録している「iPhone」ユーザー向けに設計されたこの最新アップデートでは、通信事業者が提供する「RCS」(リッチコミュニケーションサービス)メッセージのサポートが強化されたほか、「写真」アプリや絵文字キーボードに変更が加えられた。また、「懐中電灯」に新しいビジュアルが追加されている。
最初に挙げるべきは、やはりRCSメッセージだ。この待望の機能は、iOS 18のベータ2から導入された。RCSがサポートされたことで、iPhoneユーザーは「Android」端末を使っている友人にメッセージを送るときに、開封確認機能を使用したり、高解像度の写真や動画、音声クリップ、クールな絵文字などを追加したりできる。
次に取り上げるのは、写真アプリだ。iOS 18のベータ版が公開されてから今まで、一部のベータテスターはこのアプリの新バージョンに懸念の声を上げ、新しいインターフェースに拒否反応を示していた。だが、ベータ3での変更点を見る限り、Appleがこのアプリの調整をまだ終えていないことがわかる。
最新のアップデートでは、便利な「選択」ボタンが常に表示され、複数の写真を対象とする操作が簡単に実行できるようになった。また、ピンチ操作で写真ビューを拡大または縮小することも可能だ。ほかのベータテスターと同じく、筆者も写真アプリの外観やレイアウトに懸念を感じているため、Appleが調整を続けることを期待している。
Appleがベータ3で改善したもう1つの機能は、絵文字キーボードだ。「メッセージ」アプリでこのキーボードを選ぶと、絵文字アイコンがやや大きく表示されるようになった。使いたい絵文字の細かい部分が見えづらいことがあったため、筆者にとって歓迎すべき変更点だ。
ベータ3では、ホーム画面とロック画面の壁紙に影響する変更も加えられた。新しいiOS 18の壁紙の画像を選択すると、時間帯に合わせて色が変わるようになった。特定の色や色調を最初に選ぶと、時間の経過とともに徐々に変化していくのがわかる。これは取るに足りない機能のように思えるが、スマートフォンの画面を見る頻度を考えれば、適切なビジュアルは重要かもしれない。
さらに、Appleはベータ3で、「ジャーナル」アプリへの関心を高めようとしている。日々の出来事や活動で感じたことを記録するようユーザーに促すこのアプリの新バージョンでは、日記をつけるのに費やした時間を「ヘルスケア」アプリに「マインドフル時間」として記録できるようになった。また、ウォーキングやランニングの記録、それに写真アプリに保存された友人や家族、ペットの写真を利用して日記をつけることもできる。正直に言えば、筆者はジャーナルアプリを数週間使ったものの、興味を失ってしまった。それでも、このアプリは素晴らしいアイデアだと思っているので、Appleが改良を続けることを期待している。
筆者はこのベータ版を、テスト専用に使っている2台目のiPhoneで実行している。iOS 18をチェックしてみたいが予備のiPhoneがないという方は、もう少し待ってほしい。新しいOSのパブリックベータ版が7月中にリリースされるはずだ。また、正式リリースは2024年9月に予定されている。
提供:Adam Breeden/ZDNET
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。