資生堂傘下ブランド、アリババクラウドのLLM活用--中国市場でチャットボット提供

大場みのり (編集部)

2024-08-20 07:00

 資生堂傘下のスキンケアブランド「DRUNK ELEPHANT(ドランク エレファント)」は、アリババクラウドの大規模言語モデル(LLM)「Qwen(クウェン)」を活用し、中国の消費者を対象としたチャットボット「DRUNKGPT」を開発した。日本法人のアリババクラウド・ジャパンサービスが8月19日に発表した。

 DRUNK ELEPHANTは、資生堂中国のDXオフィスと共にアリババクラウドと提携し、DRUNKGPTを開発した。同チャットボットは、DRUNK ELEPHANTのプログラム内のウェブページ「Drunk Moment」上で体験可能。製品にエッセンシャルオイルなど6種の原料を配合しない同ブランドの哲学「成分引き算主義」への理解を促進するとともに、スキンケアに関する消費者の問い合わせに対応する。

 DRUNKGPTはDRUNK ELEPHANTの知識データベースを基にトレーニングされ、教師ありファインチューニング(SFT)、検索拡張生成(RAG)など、アリババクラウドのさまざまなAIサービスで最適化されている。中国の消費者は、テキストまたは音声入力でDRUNKGPTとの対話が可能。音声対話機能は、アリババクラウドの自動音声認識(ASR)技術と音声合成(TTS)技術で実現している。

DRUNKGPTの利用イメージ
DRUNKGPTの利用イメージ

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]