NRIデジタル、資生堂のサービス構築を支援--店頭での接客をウェブで振り返り

大場みのり (編集部)

2022-05-11 07:00

 NRIデジタルは5月10日、資生堂ジャパン(資生堂)のデジタルサービス「パーソナルビューティープラン」(PBP)の構築を支援したと発表した。PBPでは、来店客が店頭で受けたカウセリングサービスをウェブで振り返ることができる。同サービスは2月14日から、資生堂がビューティーコンサルタント(BC)を派遣する全国の化粧品専門店やデパート、GMS(総合スーパー)、ドラッグストアで導入されている。

 PBPは、BCがタブレット経由で記録した情報(肌の状態に合った手入れの方法や手書きで説明したしたメイク方法など)をQRコードで発行し、その場で来店客がスマートフォンで読み取ると、以降ウェブで参照することができる。NRIデジタルは、PBPのサービス要件の検討から参画し、コンセプトの立案からデザインやシステムの構築まで資生堂と取り組んだ。両社は同サービスにより、OMO(オンラインとオフラインの融合)を図る。

 これまでNRIデジタルは、資生堂の総合美容サイト「watashi+(ワタシプラス)」や、テクノロジーを活用したサービスを提供する化粧品ブランド「SHISEIDO」の旗艦店「SHISEIDO GLOBAL FLAGSHIP STORE」などにおいて、ビジネス検討からシステム構築まで支援した経験がある。今回のPBPの構築では、こうした知見を生かしながらコンサルタントとエンジニアが一体となって進めたという。

 サーバー構築においては、NRIデジタルの「API Atelier」を導入し、Amazon Web Services(AWS)のサーバーレスサービス群を活用してウェブのアプリケーションプログラミングインターフェース(API)とその運用環境を素早くかつ低コストで構築。APIの利用方法や単位、データ構造などを適切に要件定義・設計することで、高い効果を上げられるとしている。

 アプリ開発では、NRIデジタルのアプリ開発プラットフォームを活用してプロトタイプを作成し、ユーザーインターフェース/ユーザー体験(UI/UX)とシステムの改善を繰り返した。テストの自動化と継続的インテグレーション/継続的デリバリー(CI/CD)によるパイプラインを通して、ビジネスニーズのシステム化を素早く進められたという。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    Pマーク改訂で何が変わり、何をすればいいのか?まずは改訂の概要と企業に求められる対応を理解しよう

  2. 運用管理

    メールアラートは廃止すべき時が来た! IT運用担当者がゆとりを取り戻す5つの方法

  3. セキュリティ

    従来型のセキュリティでは太刀打ちできない「生成AIによるサイバー攻撃」撃退法のススメ

  4. セキュリティ

    AIサイバー攻撃の増加でフォーティネットが提言、高いセキュリティ意識を実現するトレーニングの重要性

  5. セキュリティ

    クラウド資産を守るための最新の施策、クラウドストライクが提示するチェックリスト

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]