グーグル、「Workspace」向けにスタンドアロンの「Gemini」アプリを提供

Sabrina Ortiz (ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2024-09-25 08:41

 「Google Workspace」を利用しているユーザーは、業務プロセスの効率化のためにGoogleの生産性アプリを多用しているだろう。現在、GoogleはWorkspaceユーザー向けに独立したAIチャットボットを提供し、これらの作業をより簡単にし、長期的に時間を節約できるようにしようとしている。

 Googleは米国時間9月24日、Workspaceの「Business」「Enterprise」「Frontline」プランにスタンドアロンの「Gemini」アプリを追加すると発表した。同アプリは、組織の情報を安全に保つために、エンタープライズレベルのデータ保護機能を備えるように最適化されている。


 Geminiアプリの追加は重要である。以前は、組織が「Gemini for Workspace」アドオンを購入する必要があり、価格はGemini Businessで1ユーザー当たり月額20ドル、Gemini Enterpriseで同30ドルだった。このアドオンは、「Gmail」「Docs」「Drive」「Slides」「Sheets」「Meet」などのGoogleスイート内でGeminiにアクセスする唯一の方法であることに変わりはない。

 ただし、スタンドアロンアプリでも、テキスト作成、シートの数式作成、スライド用の画像生成、ドキュメントの説明など、Geminiの支援機能はほとんど同じである。唯一の違いは、アプリ内に統合されているのではなく、ユーザーがウィンドウを切り替える必要がある点である。

 Googleはまた、Gemini for Workspaceに新しい業界認証(SOC 1/2/3、ISO 27001、ISO 27701など)を導入した。これにより、ワークフローにAIを組み込み、気密性の高い企業データにアクセスさせることに対する懸念に対応する。

 さらに、同社は新しいセキュリティアドバイザーも発表した。このアドバイザーは、個人的なセキュリティ専門家として機能し、IT管理者に実用的な洞察を提供したり、脅威の防止やサイバー脅威の撃退のためのデータ制御を支援したりする。

 また、セキュリティを最適化するための詳細な推奨事項などの洞察をIT管理者にメールで送信する。同サービスは、今後数週間以内に全てのBusinessエディションの顧客に提供される予定だ。

提供:Maria Diaz/ZDNET
提供:Maria Diaz/ZDNET

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    ChatGPTに関連する詐欺が大幅に増加、パロアルトの調査結果に見るマルウェアの現状

  2. セキュリティ

    迫るISMS新規格への移行期限--ISO/IEC27001改訂の意味と求められる対応策とは

  3. セキュリティ

    警察把握分だけで年間4000件発生、IPA10大脅威の常連「標的型攻撃」を正しく知る用語集

  4. セキュリティ

    いま製造業がランサムウェアに狙われている!その被害の実態と実施すべき対策について知る

  5. セキュリティ

    ランサムウェア攻撃に狙われる医療機関、今すぐ実践すべきセキュリティ対策とは?

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]