Googleは米国時間9月12日、「X」への投稿を通じて、第一言語を英語に設定して「Android」向けのモバイル版「Google Gemini」アプリを利用しているすべてのユーザーを対象に、今後「Gemini Live」(日本での呼称は「Geminiライブチャット」)へのアクセスを提供することを明らかにした。これによって、いつでも好きな時に、Gemini Liveと自然な流れの会話ができるようになる。さらに9月第3週に入って、一部のAndroid端末を対象に、Gemini Liveの無料提供が始まっている。
Googleが対話型人工知能(AI)アシスタントのGemini Liveを発表したのは5月のことだった。Gemini Liveは会話の途中での割り込みやマルチターン会話に対応し、会話の終了後にも内容にアクセスできる機能を持つ。リリース以来、このサービスは「Gemini Advanced」ユーザーだけに提供され、アクセスするには月額20ドル(日本では2900円)の有料会員になる必要があったが、今回、無料ユーザーにも提供されるようになった。
今回の新たなアップデートで、Gemini LiveはAndroidユーザーに完全に無料で提供されることになった。これは「Gemini One AI Premium」プランに加入しなくてもこのサービスが利用可能になり、「Google Play」ストアから無料でダウンロードできるようになったためだ。「iOS」版のGeminiアプリはないので、結果的に、iOSユーザーはこのサービスを利用する体験から締め出された格好だ。
これが特に注目すべきニュースなのは、「ChatGPT」で同等の機能と位置付けられる、新たに導入された「Voice Mode」との比較がある。こちらの機能は現時点で少数の「ChatGPT Plus」ユーザー向けにアルファ版として提供されており、対象ユーザーを順次増やしていく方法をとっている。ChatGPT Plusも月額20ドルのサブスクリプションだが、この料金を支払っても、すぐにVoice Modeにアクセス可能なユーザーになれる保証はない。
いずれは、Gemini LiveもOpenAIのVoice Modeも、スマートフォンのカメラを利用して、ユーザーの周囲の状況に関するコンテキストを、回答に必要な情報として音声アシスタントに提供できるようになるだろう。だが、視覚情報の読み込みに対応する機能のリリース時期については、どちらの企業も明確な日付を提示していない。
提供:Kerry Wan/ZDNET
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。