ノベルは7月9日、ログ管理製品の最新版である「Novell Sentinel Log Manager 1.1」を発表した。同製品は、ソフトウェアアプライアンス形式で提供される。提供開始日は7月12日。
ソフトウェアアプライアンスとは、アプリケーションからミドルウェア、OSまでを統合し、業界標準のハードウェア上で実装できるようカスタマイズしたもの。このため、導入が簡単で、数分で利用を開始できるという。また、自動更新機能によって、時間のかかるメンテナンス作業も軽減される。同製品のソフトウェアアプライアンス化には、ノベルのウェブベースのアプライアンス構築ソリューション「SUSE Studio」を活用したという。
Novell Sentinel Log Managerは、ノベルのセキュリティ管理ポートフォリオに含まれるログ管理製品。ITシステムに蓄積されている大量のイベントログデータをさまざまなソースから収集し、アーカイブ、検索、レポートするプロセスを簡素化することで、監査に必要な作業を容易にし、企業のセキュリティとコンプライアンスを強化できるとしている。
最新版には、新機能として、「ユニバーサル検索機能」「インテリジェントアセットトラッキング」が追加された。ユニバーサル検索機能は、コンプライアンス管理やフォレンジック調査用に複数のSentinelサーバに対する検索を同時に行えるもので、イベントデータへアクセスする複雑さを軽減する。インテリジェントアセットトラッキングは、フィルタの高速化および、ログの有効活用のために、アセット情報にタグを付与する。また、コンプライアンス検証レポートの作成を容易にするための「テンプレートの強化」、アクセス権を設定することでレポートやログを役割別に管理する「ロールベースのレポートとログへのアクセス強化」が行われている。
Novell Sentinel Log Managerの価格は個別見積となる。動作環境のハードウェアとして、CPUにIntel XeonもしくはAMD Opteronの64ビット対応CPUを搭載でき、OSとしてSUSE Linux Enterprise Server 11 64-bitが動作するサーバが必要。