グーグル、新たなLLM「Gemini Pro」で「Bard」を強化--GPT-3.5を上回る性能

Sabrina Ortiz (ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2023-12-07 12:15

 Googleは米国時間12月6日、最新の大規模言語モデル(LLM)である「Gemini」を発表した。これは5月の「Google I/O」で発表されたLLMであり、現時点で最も高性能かつ高度なものだという。またこの発表に合わせて同社は、特別に調整した英語版のGemini Proを「Google Bard」上で同日から利用できるようにしたことも明らかにした。

Google Bardのイメージ
提供:NurPhoto/Getty Images

 Gemini Proという名称は、Geminiのモデルのサイズに由来している。Geminiには「Gemini Nano」とGemini Pro、「Gemini Ultra」という、サイズの異なる3つのモデルがある。これらのモデルはそれぞれ、異なるタスクを念頭に置いたものとなっている。

 具体的には、Gemini Nanoはオンデバイスでのタスクに最適なモデルであり、Gemini Proは広範なタスクに最適なモデル、Gemini Ultraは極めて複雑なタスクに最適で、最も高度なモデルだという。

 Google BardはGemini Proの搭載によって、より高度な推論/計画/理解能力などを獲得したとされている。

 GoogleはGemini Proの効率の高さを示すために、業界標準となっている複数のベンチマークテストを実施した。その結果、Gemini Proは8種のベンチマークのうち6種で、OpenAIの「ChatGPT」を支えているLLM「GPT-3.5」を上回ったという。

ベンチマークのテスト結果
提供:Google

 同社は、Gemini Proを搭載したBardがサードパーティーの評価者による盲検試験にて、既に存在している類似のチャットボットを抑え、最も好ましい無料チャットボットだと評価されたとしている。

 Bardのユーザーは同日より、従来通りの方法でこのチャットボットにアクセスするだけで、Gemini Proを搭載したBardのテキスト版プロンプトを無料で試せる。

 現在、Gemini Proを搭載したBardは英語のみ。170を超える国と地域から利用可能となっているが、同社はさらに多くの言語と地域に対応していく考えだ。

 Bardの機能強化はこれだけにとどまらない。同社は2024年の初めにも「Bard Advanced」の導入を計画している。これはGeminiの最も高度なバージョンであるGemini Ultraを搭載したBardであり、テキストや画像、音声、動画、コードを含む、マルチモーダル入力を迅速に理解し、対応する能力を有しているという。

 また、同社はBard Advancedの公開に先立ち、徹底的な安全性チェックを完了させ、信頼に値するテスタープログラムを立ち上げると述べた。

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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