Oracleは米国時間21日夜、ライバルのSAPと争奪戦を展開していたRetekの買収に関し、同社との間で最終的な合意に達したことを発表した。
Oracleはプレスリリースのなかで、Retekの発行済み株式に1株あたり11.25ドルを支払うことになり、SAPは入札競争から脱落したと述べている。
「Oracleは北米市場で最大のアプリケーションメーカーであり、今後は2位との差をさらに拡大していくつもりだ。OracleとRetekの組み合わせは、これに向けた重要な第一歩であり、全世界の小売アプリケーション市場でわれわれの立場を強化するものだ」とOracleのCEO、Larry Ellisonは声明のなかで述べている。
Retekの最終価格は、17日にOracleが提示した買収額と同じで、この結果買収金額は合わせて約6億5000万ドルに達することになる。
SAPは2月28日に、Retekを1株あたり8.5ドルで買収することに合意したと発表したが、これに対しOracleは3月8日に1株9ドルのカウンターオファーを提示していた。
OracleはRetekと長年提携関係にあり、両社は昨年買収に関する話し合いを行っていたが、Retekの取締役会は21日夜までの間に、SAPのオファーを2度にわたって支持していた。
Retek CEOのMarty Leestmaは、Oracleのオファーが「Retekの株主にとって好ましい契約」だと述べ、さらに取締役会に出席したメンバー全員がこの買収提案受け入れを承認したと述べた。ただし具体的にどの取締役が取締役会に出席したのかについては明らかにされていない。「われわれはOracleと協力しながら数週間をかけて両社の統合作業が顧客や従業員の妨げにならないよう確実を期していく」とLeestmaは声明のなかで述べている。
Oracleによると、Retekの顧客の5分の4近くがOracleのデータベース上でRetekの製品を動かしているという。
Retekの従業員数は525人で、昨年度の売上高は1億7420万ドルだった。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。