ソフトバンクBB、総務省への行政訴訟を取り下げ

永井美智子( 編集部)

2005-03-31 11:55

  ソフトバンクBBは、総務省に対して起こしていた800MHz帯再編に関する提訴を3月29日付けで取り下げたことを明らかにした。総務省の800MHz帯割当方針が決定したことを受けたもの。

  今回の訴訟取り下げについて、ソフトバンクBBでは、「総務省の800MHz帯割当方針が決定したため、これ以上訴訟を続けても周波数の割当が遅れるだけで、結果的に(ソフトバンクBBが)携帯電話事業に参入する時期が遅れるだけだと判断した」と説明している。今後の携帯電話事業参入に関する取り組みについては、「具体的なことを話す段階にはない」としている。

  ソフトバンクBBは2004年10月13日、総務省に対して800MHz帯周波数割り当て方針案の実施差し止めと、新規割り当て方針案の策定と新規免許申請の受付を求める訴訟を東京地方裁判所に起こしていた。また、総務省とNTTドコモ、KDDIに対して、800MHz帯割り当てに関する交渉記録保全のための文書破棄等禁止仮処分をあわせて申し立てていた。

  その後、12月5日に800MHz帯の無線局免許申請を行ったことに伴い、12月6日に総務省が作成した「800MHz帯におけるIMT-2000周波数の割当方針案」の執行停止、および総務省とドコモ、KDDIに対する文書破棄等禁止仮処分の申し立てを取り下げた。今回、残っていた本訴も取り下げた形だ。

  なお、総務省はソフトバンクBBの800MHz帯の無線局免許申請に関して、2005年2月9日に却下する旨を発表している。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    Pマーク改訂で何が変わり、何をすればいいのか?まずは改訂の概要と企業に求められる対応を理解しよう

  2. 運用管理

    メールアラートは廃止すべき時が来た! IT運用担当者がゆとりを取り戻す5つの方法

  3. セキュリティ

    従来型のセキュリティでは太刀打ちできない「生成AIによるサイバー攻撃」撃退法のススメ

  4. セキュリティ

    AIサイバー攻撃の増加でフォーティネットが提言、高いセキュリティ意識を実現するトレーニングの重要性

  5. セキュリティ

    クラウド資産を守るための最新の施策、クラウドストライクが提示するチェックリスト

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]