マイクロソフト:「Windows用パッチに脆弱性あり」

Matt Hines(CNET News.com)

2005-04-01 10:04

 Microsoftは、1月にリリースしたWindows 98/ME用のセキュリティパッチに欠陥があり、これらのオペレーティングシステム(OS)が動作するシステムが攻撃を受けるおそれがあることを認めた。

 Microsoftの「TechNet」サイト内にある掲示板に掲載された情報によると、同社が公開した「KB891711」のアップデートでは、Windows 98/98 SE/MEが動作するコンピュータを十分に保護することができないという。このアップデートは、カーソルやアイコンのフォーマット処理に関する脆弱性に対処するものだった。同パッチは、Microsoftが1月の月例パッチリリースの際に公開した「MS05-002」に含まれていた。

 この件に関して、同社関係者は短い声明を出し、問題の見つかったアップデートをアンインストールするようユーザーに呼びかけることも考えたが、パッチを削除してもコンピュータが危険にさらされているのは変わらないので思い直したと述べた。

 「われわれは、現時点でこの報告の内容が正しいことを確認しており、現在その解決に向けて作業を進めているところだ」とMicrosoftのSecurity Response Centerに所属するJerry Bryantは述べている。「問題のアップデートをアンインストールした場合、マシンが元の脆弱な状態に戻ってしまうことに留意してほしい」(Bryant)

 同氏によると、Microsoftではこの問題に関連する攻撃を受けたという報告まだどこからも受けとってはいないという。

 なお、このセキュリティ問題は、MicrosoftのInternet Explorerに関連するもので、パッチがインストールされるとコンピュータがクラッシュする可能性があると、ある顧客は同サイトの掲示板に記している。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ZDNET Japan クイックポール

注目している大規模言語モデル(LLM)を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]