システム・コンサルティング会社のウルシステムズは2005年初夏、加工食品など一般消費財の流通に関与する企業向けに、企業間電子商取引の標準手順である「ebXML」の仕様に準拠した電子商取引基盤ソフト「UMLaut/J-XML」を出荷する。価格は未定。
UMLaut/J-XMLは、電子商取引業務アプリケーションを構築するためのフレームワーク(ソフト部品群)である。ebXML準拠のメッセージ交換の仕組みを実装した上で、受発注、物流、決済までのビジネス処理をソフト部品として備えている。ビジネス処理部品は、ウルシステムズがコンサルティングの経験で得た業務モデルのパターンを実装したもので、組み合わせ上、パターンは約6000種類になる。
従来、卸・小売流通業の電子商取引には、日本チェーンストア協会(JCA)が定めた「取引先データ交換標準通信制御手順」(JCA手順)などが使われてきた。今回出荷するUMLaut/J-XMLはJCL手順に代わりebXMLを使って電子商取引を実現するものだ。ebXMLでは、Webサービス同様、電子データの表現・交換形式にXML/SOAPを用いる。