マイクロソフト幹部:「SP2でWindowsは15倍も安全になった」

Munir Kotadia (ZDNet Australia) 2005年05月25日 10時00分

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 Windows XP Service Pack 2(SP2)が動作するコンピュータは、XPやXP SP1が動くマシンに比べて、最も危険なマルウェアに感染する確率が15分の1になったことを、Microsoftのセキュリティ分野の第1人者が明らかにした。

 同社のマルウェア対策製品チームを率いるJason Garmsは米国時間24日、SP2のパフォーマンスを社内分析したところ、このような改善が明らかになったと述べた。

 昨年8月にリリースされたSP2では、自動更新機能がデフォルトで有効になり、また各種のセキュリティコントロールが「セキュリティセンター」にまとめられた。

 Garmsは、オーストラリアのComputer Emergency Response Team(AusCERT)が主催したカンファレンスで講演を行い、「Windows XPやXP SP1が搭載されたマシンでは、感染率の高い上位20種のワームがインストールされている確率が、XP SP2の動作するマシンの15倍も高かった」と述べた。

 同氏によると、自動更新機能がデフォルトで有効になったため、ユーザーにとって劇的な違いが生まれたという。

 「Microsoftがパッチをリリースした数日後には、大半のWindowsが最新の状態になる」(Garms)

 Garmsはまた、Microsoftがエンタープライズ向けのスパイウェア対策ツールのリリースを計画していることも明らかにした。この製品は現在、同社のウェブサイトからベータ版が入手可能となっている。ただし、この新しいツールの投入日や、これが無償ユーティリティになるのか、それとも別売りのアプリケーションになるのかについては、同氏は明らかにしなかった。

 「われわれには現在、エンタープライズ向けのスパイウェア対策製品を用意する計画を進めている。だが、製品と提供形態の詳細はまだ決まっていない」(Garms)

 同氏はさらに、Windowsのエラーレポートツールから抜粋したデータを引き合いに出し、クラッシュの3分の1以上はスパイウェアが原因だと思われると付け加えた。同ツールは、アプリケーションのクラッシュ時にデータをMicrosoftに送信するもの。

 「スパイウェアの大きな問題としては、システムのクラッシュ、動作の大幅な低下、予想外の動作などがある。われわれは、多数の報告を受けたクラッシュのうち、どれだけが実際にスパイウェアによるものなのかを調べてみた。すると、これらのマシンの少なくとも3分の1にはスパイウェアがインストールされていたことが分かった。これは大問題だ」(Garms)

 

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

ZDNet Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

この記事を読んだ方に

関連キーワード
OS

関連ホワイトペーパー

SpecialPR

連載

CIO
トランザクションの今昔物語
エリック松永のデジタルIQ道場
研究現場から見たAI
Fintechの正体
米ZDNet編集長Larryの独り言
大木豊成「仕事で使うアップルのトリセツ」
山本雅史「ハードから読み解くITトレンド放談」
田中克己「2020年のIT企業」
松岡功「一言もの申す」
松岡功「今週の明言」
内山悟志「IT部門はどこに向かうのか」
林 雅之「デジタル未来からの手紙」
谷川耕一「エンプラITならこれは知っとけ」
大河原克行「エンプラ徒然」
内製化とユーザー体験の関係
「プロジェクトマネジメント」の解き方
ITは「ひみつ道具」の夢を見る
セキュリティ
「企業セキュリティの歩き方」
「サイバーセキュリティ未来考」
「ネットワークセキュリティの要諦」
「セキュリティの論点」
スペシャル
課題解決のためのUI/UX
誰もが開発者になる時代 ~業務システム開発の現場を行く~
「Windows 10」法人導入の手引き
ソフトウェア開発パラダイムの進化
エンタープライズトレンド
10の事情
座談会@ZDNet
Dr.津田のクラウドトップガン対談
展望2017
Gartner Symposium
IBM World of Watson
de:code
Sapphire Now
VMworld
Microsoft WPC
Microsoft Connect()
HPE Discover
Oracle OpenWorld
Dell EMC World
AWS re:Invent
AWS Summit
PTC LiveWorx
より賢く活用するためのOSS最新動向
古賀政純「Dockerがもたらすビジネス変革」
中国ビジネス四方山話
ベトナムでビジネス
米株式動向
日本株展望
企業決算