富士通は5月31日、複数のディスク装置を仮想化して運用できるバーチャリゼーションスイッチ「ETERNUS VS900」のアジア/オセアニア地域向け販売を開始した。税別価格は1400万円から。6月30日に出荷を始め、欧米への展開は順次行う。
ETERNUS VS900は、米Brocade Communications Systemsと共同開発した製品。富士通のミドルウェア製品「Systemwalker Resource Coordinator V12」と連携して複数のディスク装置を仮想化し、複雑なシステム管理を簡素化するという。業務ごとに設定していた予備ディスクスペースを共有するなどして、ストレージの使用効率を向上できる。「ストレージ運用性の向上とディスクスペースの有効活用により、投資対効果(ROI)向上が実現可能」(同社)
仮想ストレージの記憶容量は、最大3.5PB(ペタバイト)まで拡張可能。新しいディスク装置へのデータ移行や、ディスク容量の不足に伴うディスク装置の追加導入は、サーバ定義を変えることなく業務運用中に行うことができる。同一のディスク装置内だけでなく、異なるディスク装置間でも業務運用中にデータのバックアップが行える。
富士通では、今後2年間で200システムの販売を見込んでいる。