RSAセキュリティとインテックは6月1日、RSAセキュリティのWebアクセス管理ソフト「RSA ClearTrust」とインテックのプロビジョニングソフト「MaxWare Identity Center(MIC)」の連携機能を強化し、シングルサインオン(SSO)などのユーザー情報&アクセス管理(I&AM)分野向け総合サービスを提供していくと発表した。
RSA ClearTrustは、複数のシステムがそれぞれ個別に持っているユーザー/アクセス権情報を集約し、一元管理するためのソフト。ただし、RSA ClearTrustだけでは、組織変更や人事異動の際にシステムごとの情報更新を手作業で行う必要があり、管理者の負担を取り除ききれない問題があった。
MICは、異機種データベース間の同期や、ウェブベースの申請/承認ワークフローの構築を行うためのソフト。RSA ClearTrustと組み合わせて利用すると、システム間のユーザー情報同期/更新処理を自動化できる。その結果、ユーザー管理やアクセス管理の運用負担を大幅に軽減すると同時に、手作業によるミスも防止できる。
RSA ClearTrustとMICの連携を強化するため、両社はMICに2種類の機能を追加した。概要は以下の通り。
- RSA ClearTrustのログイン認証を使ったMICワークフロー認証:
MICの認証方式選択プロパティでRSA ClearTrust認証を選択可能とした。同認証方式を選ぶと、MICのワークフロー画面で一度認証したアカウントならば、認証を繰り返すことなくほかのウェブアプリケーションへのアクセスに使える - RSA ClearTrustのユーザーグループパスワードの追加/削除/変更をMICから一元管理:
RSA ClearTrustのユーザー情報制御用テンプレートをMICに提供。これにより、RSA ClearTrustデータストアー内のユーザー情報をMICから自動更新することで、各システムのユーザー情報を同期できる