Hewlett-Packard(HP)は、同社のハイエンドサーバに搭載するチップを、独自のPA-RISCプロセッサからIntelのItaniumに置き換える作業の最終段階に着手した。
HPは米国時間31日、Itaniumを搭載するNonStop製品を投入した。NonStopシリーズの製品は、Nasdaqの電子取引システムやSabre Holdingsの航空券予約システムなどで利用されているが、今回のItanium採用により従来比でほぼ2倍の性能を持つようになった。
HPは同時に、PA-8900プロセッサを搭載するUnixサーバも発表した。PA-8900は、同社のPA(Precision Architecture)プロセッサとしては最後の製品となる。
HPは、Itaniumを搭載する同等の製品へ移行するようユーザーの説得を試みている。前モデルのPA-8800に比べて性能が約15%上回るPA-8900は、ユーザーに若干の猶予を与えるものになるはずだと、HPのMark Hudson(エンタープライズストレージ&サーバ部門、マーケティング担当バイスプレジデント)は述べている。
今回の動きは、HPがサーバ製品群の開発をシンプルなものにする上で役に立つ。同社のサーバ/ストレージ部門に黒字化を迫る激しい圧力がかかっている点を考えると、開発の簡素化は重要な取り組みだ。HPのサーバ販売は、IBMとDell製の間で板ばさみ状態になっているが、しかし同社は2005年第1四半期には市場シェアを伸ばすことに成功した。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ