本当に意味のあるIT資格を目指そう:米国ITプロが選ぶ10の有力資格

文:Deb Shinder 翻訳校正:吉井美有 2007年10月02日 08時00分

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 IT資格のプログラムや試験は巷に溢れており、その実施母体はソフトウェアベンダーやベンダー中立の組織、教育機関などさまざまだ。それらの中には、取得が簡単なものもある--多くのIT専門家がその名前の後ろに3文字の頭文字を列挙しているのを見てもわかるだろう。受験料を支払って選択式の試験を受け、合格すればそれでIT専門家の仲間入りというわけだ。

 他方、取得が非常に難しい資格もある。まず取得のコストが高い、すなわち試験を受けるだけでも数年間の経験や学校教育が必要なものや、その資格を取得している人物の推薦が必要となるものがある。また、試験自体が厳しく、関連タスクを実際にやってみせなければならない試験が数日間に渡って実施されるものもある。とは言うものの、大半の試験は極端に易しくもなければ極端に難しくもない。

 しかし、ある特定の分野におけるあなたの知識やスキルに対する尺度を実際に提供する資格はどれなのだろうか?また、実際の仕事や昇進に結びつく資格はどれなのだろうか?今回は、現在のIT雇用市場において実際に価値のあるIT資格10種類を取り上げている。

#1:MCSE

 MicrosoftのMCSE(Microsoft Certified Systems Engineer:マイクロソフト認定システムエンジニア)資格は数年前にこの試験を受けた人々によってインターネット上に試験問題が蓄積され、公開された結果、該当技術について実際には理解していないにもかかわらず、その解答を暗記することで試験に合格する人々が大勢出てきたことで、悪評に悩まされることになった。

 Microsoftはこの一件に対して、知識ベースの選択式問題をやめ、実技に関連するシナリオに基づくさまざまな問題を出題することによって、不正行為がそれほど簡単に行えないようにするという対応策を取った。問題の難易度は増し、資格を取得するのに必要な試験の数も7つにまで増えた。

 その結果、MCSEはITコミュニティにおける多くの人々の信頼を取り戻し、Microsoftのサーバ製品に関する専門知識を証明できる有効な資格となっている。

#2:MCA

 Microsoftは、MCSE試験の難易度を高くした以外に、新たな資格を数多く設けた(編集注:MCAという略称で「マイクロソフト認定アソシエイト」資格群が存在するが、ユーザー企業でITシステムを活用することを念頭に置いた資格であり、本稿で取り上げているアーキテクト資格とは位置づけが異なるので注意されたい)。MCA(Microsoft Certified Architect:マイクロソフト認定アーキテクト)はMicrosoftの資格としては最上位であり、業界におけるトップの専門家を認定するものだ。MCAを取得するためには、上級のITアーキテクチャ経験を3年間以上積んだうえで、専門家で構成される審査委員会によって行われる厳しい面接試験に合格する必要がある。

 MCAプログラムにはいくつかの種類がある。インフラやソリューションに関するMCAの認定は幅広いアーキテクチャスキルを対象としているが、メッセージングやデータベースのスキルに関してはより該当テクノロジに特化したプログラムも存在している。現在、MCA保持者の数は世界中で100人にも満たないため、これはエリート資格となっている。

#3:CCIE

 CCIE(Cisco Certified Internetwork Expert)は、IT資格の中でも最も取得が困難(かつ高価)なものの1つとして広く知られている。これは、MCSEやMCAと同様、ベンダーによって実施されており、Cisco製品に特化したものとなっている。

 CCIEを取得するには、筆記試験とラボ試験の双方に合格する必要がある。筆記試験の受験料は300ドルで、複数のトラック(コース)から1つを選択する。トラックとしてはRouting and Switching(ルーティングとスイッチング)、 Security(セキュリティ)、Storage Networking(ストレージネットワーキング)、 Voice(音声)、Service Provider(サービスプロバイダー)がある。

 筆記試験に合格して初めてラボ試験を受験することができる。ラボ試験は、Ciscoのネットワーク機器およびソフトウェアの設定やトラブルシューティングを行う能力を8時間かけてテストするというものだ。受験料は1250ドルである。ラボ試験は特定の場所でしか実施されていないため、受験料以外にも、試験会場までの旅費が必要となるのはもちろんだ。

 こういったことだけでは不十分と言うのか、資格を取得してもそれで安穏とさせてくれるわけではない。CCIEは2年ごとに再認定を受ける必要があり、受けなければ資格の有効性を一時的に失うことになるのだ。

#4:CCSP

 セキュリティに関心の高い現代のビジネス界において雇用者の人気を得ているCiscoのもう1つの試験としてCCSP(Cisco Certified Security Professional)がある。これはCisco製のルータなどの機器が稼働しているネットワークのセキュリティ強化に関連するスキルを対象としている。

 5つの筆記試験に合格しなければならず、合格後も3年ごとに最新の試験の1つに合格することで再認定を受ける必要がある。CCSP試験を受験するには、Ciscoの下位レベルの資格すなわちCCNA(Cisco Certified Network Associate)を取得していることが前提条件となる。

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